「米Microsoftの『Windows XP』は,『Windows 98』に次いで2番目に人気があるOSである。2001年10月25日のリリースから約1年で,市場シェアを約20%を獲得した」。米WebSideStoryは米国時間10月1日,世界のインターネット・ユーザーによるWindows利用状況に関して調査した結果を発表した。

 調査はWebSideStory社傘下のStatMarket社が実施したもの。

 全世界でWindows XPを使用するインターネット・ユーザーの割合は,2001年11月第1週時点の2.4%から急増し,2002年9月25日時点では19.94%だった。一方,首位に立つWindows 98の割合は,昨年11月の約50%から約37%へと,シェアを大幅に落としている。

 StatMarket社製品マーケティング担当副社長のGeoff Johnston氏は,「XPはリリース当初から勢いがあったので,この1年でユーザー数が急増したのは当然の成り行きだ」と述べ,「このペースで成長を続けると,Windows 98をいずれ追い抜くだろう」と予測した。

 全世界におけるWindows XPユーザー数は急増しているが,普及率は各国でばらつきがある。例えば,ドイツでXPを使用するインターネット・ユーザーの割合は,世界の平均値より高い24%だが,中国では8.74%にとどまっている。

◎関連記事
デスクトップOSは今後もWindowsが優勢,しかしユーザーの不満がLinuxやMac OS Xにチャンスを与える
「米マイクロソフト,サーバーおよびクライアントOS製品の市場シェアを拡大」,米IDCの調査
短すぎるクライアントOSの寿命
Windows XPの移行支援ツールを検証
Longhornのリリースが遅れるMicrosoftの事情
測定分野ではEthernetやLinuxへの移行が進んでいる---。米計測器メーカーの調査より
米アップル,Mac OS XとサーバーOSをバージョンアップ
Windows OSなどになりすましを許すホールが発覚,危険度は「高」

[発表資料へ]